ウクライナ、シローキネ近郊のOSCE監視団カメラの砲撃を地図で説明

欧州安保協力機構(OSCE)安保協力フォーラム会合にて、ウクライナ代表団は、6月22日にドネツィク州シローキネ近郊でのOSCE特別監視団(SMM)の監視カメラが対戦車ミサイルシステム「コルネット」で砲撃された際の状況を地図をもって説明した。

イーホル・ロッソウシキー駐ウィーン国際機関ウクライナ常駐副代表が、同フォーラム・オンライン会合での説明につき、ウクルインフォルムの記者に伝えた。

ロッソウシキー副代表は、「私たちは、出席した外交団に対して、ロシア占領軍からシローキネ近郊のSMMカメラへの対戦車ミサイルシステムを利用した砲撃の調査の詳細について報告した。更に、ウクライナ代表団は、地図と事件現場の写真を示し、SMMカメラへの砲撃と同様に、その前日にもそこから近い休養地への砲撃があったことを伝えた」と発言した。

同氏によれば、ウクライナ代表団は6月22日のSMMカメラ破壊の前日、6月21日にも8時30分から9時00分の間にロシア占領軍による、およそサハンカ方面からベルジャンシケ方面への152ミリ口径対戦車ミサイルシステム「コルネット」による砲撃が行なわれたと伝えたという。ウクライナ側軍人がベルジャンシケでのその着弾跡を確認したところ、152ミリ口径「コルネット」のミサイル跡と見られるものがベルジャンシケ村内の休養地「ソキル」に見られたという。

翌日、6月22日、8時10分から8時15分の間にロシア占領軍がベズイメンネ方面からシローキネ方面へ、「コルネット」による砲撃が再び確認され、その際にOSCE・SMMの監視カメラの台座上部に着弾し、カメラが損壊したのだと説明された。

これに先立ち、6月23日、OSCEは、ウクライナ特別監視団(SMM)の監視カメラがドネツィク州のシローキネ近郊で使用不可能となった件と、兵力等引き離し地点「ペトリウシケ」においてカメラが破壊された件につき、深い懸念を表明した