米議会、ウクライナに対して2億5000万ドルの軍事支援供与を確定

米国議会は、ウクライナ政府に対し、総額2億5000万ドルからなる安全保障分野の支援パッケージを供与することを確定した。

11日、在米ウクライナ大使館がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「米議会は、米国防省の勧告に従い、『対ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)』プログラムにのっとり、総額2億5000万ドル相当の2020年安全保障支援パッケージ)を完全な形で確定した」と書かれている。

発表によれば、同支援の50%は、米国法に従い、安全保障・国防分野の改革にて実質的なステップが実施された場合にのみ供与されることになるとのこと。

この米国による対ウクライナ支援パッケージは、対砲兵射撃用機器、輸送機器、医療設備、ウクライナ軍部隊準備実施などとなる。

ウクライナ大使館は、「同支援はウクライナ軍の戦闘能力強化を促すものであるが、しかし、重要なのは、米国の支援が、ロシアの侵略と戦うウクライナの軍人の生命と健康を維持することを目的としていることだ」と強調した。

また、発表には、支援パッケージは、とりわけウクライナ海軍のサポートにあてられているとあり、黒海・アゾフ海海上のロシア連邦の攻撃的行動が続く中で非常に重要な支援となると指摘された。

大使館はまた、改革サポートの継続とウクライナの防衛能力強化につき、米国側に謝意を伝えており、「ウクライナの安全保障・国防分野の改革、NATOスタンダードへの接近は、ウクライナ政府の主要優先課題の一つである」と強調した。