露治安機関、クリミア境界線でのウクライナ軍人拘束を認める=報道

ロシア連邦保安庁(FSB)は、ウクライナ軍人のイェウヘン・ドブリンシキー氏がヘルソン州と被占領下クリミアの間の行政境界線を「越えようとした」として、同氏に対する刑事捜査を開始したことを認めた。

2日、ニュースサイト「真実のクリミア」がロシアの報道を引用して報じた

報道には、「ロシアFSBは、ヘルソン州とクリミアの間の行政境界線を『越えようとした』ウクライナ軍人をロシアの治安機関職員が拘束し、この人物に対して、『ロシア国境の違法越境』容疑の刑事捜査を開始したと認めた」と書かれている。

本件は、露タス通信がFSBの発表を引用し、「クリミア共和国の露FSB国境警備局がウクライナ・ロシア間国境の違法越境により、酔った状態のウクライナ軍軍人、1992年生まれ、身分証明書不携帯のYe.ドブリンシキー氏を拘束した」と報じたとのこと。

これに先立ち、5月30日、ヘルソン州の被占領下クリミアとの行政境界線付近でウクライナ軍人のイェウヘン・ドブリンシキーが行方不明となったことが判明。本件につき、ウクライナ軍は、ロシア治安機関に拉致された可能性を指摘していた。