ウクライナ軍人、クリミア境界線で行方不明 軍は露側に拉致の可能性指摘
ウクルインフォルム
5月30日、南部ヘルソン州の被占領下クリミアとの行政境界線付近でウクライナ軍人のイェウヘン・ドブリンシキーが行方不明となった。ウクライナ軍は、ロシア治安機関に拉致された可能性を指摘している。
ウクライナ空挺軍司令部のヴァレンティン・シェウチェンコ広報局長の発言をニュースサイト「真実のクリミア」が報じた。
シェウチェンコ氏は、「最新情報によると、彼は拉致された可能性がある。なぜなら、軍人がいた場所から(配備)地点の間に戦闘の跡が発見されたからだ。同地区にて業務遂行する人員は各自武器・弾薬・通信手段を持っていることを指摘したい。その軍の施設には、数人の軍人が交代で滞在していた。その(行方不明となった)軍人にも武器と装備があったことを指摘したい」と発言した。
同氏は、行方のわからないイェウヘン・ドブリンシキー氏の近くには数人のウクライナ軍人がいたと述べ、また現在現場の状況を治安機関職員が調査しているところだと伝えた。同氏は、「現時点では、捜査と捜索を治安機関職員が実施している。軍法局、軍事検察、国家捜査局の職員だ」と説明した。
これに先立ち、5月30日、被占領下クリミアとの行政境界線近くにて、ウクライナ軍人が行方不明になったと伝えられた。捜索が行なわれているが、現在まで発見されていない。