占領政権、1万9000人のクリミア住民をロシア軍に徴兵

クリミアでは、10回目の徴兵が行われており、11月初頭時点で、1万9000人以上のクリミア住民がロシア連邦軍へと徴兵されたことになる。占領地における占領国の徴兵は国際条約により禁止されている。

クリミア人権保護グループのオレクサンドル・シェドウ調査員が、ラウンドテーブル「ウクライナ国内のロシア軍プレゼンスとその人権状況への影響」の際にウクルインフォルムにコメントした。

シェドウ氏は、「クリミアは、国際刑事裁判所(ICC)の検察報告により、被占領地となっており、ロシア政権の被占領地での行動は、全てICCの管轄となる。つまり、その行動は、ジュネーブ条約とローマ規程の観点から審議されるのだ。そして、ロシア軍の罪は、クリミアにおいて違法な徴兵を行っている点にある。現在、クリミアでは10回目の徴兵が行われており、11月初頭時点で、1万9000人以上のクリミア住民がロシア連邦軍に徴兵されたことになる。これは、ロシア連邦国防省、ロシア連邦軍参謀本部参加の軍事委員会が行っているのであり、すなわち、戦争犯罪である」と発言した。

同氏は、ロシア軍が児童の間にてロシア連邦軍のプロパガンダ拡散に積極的に関わっていると指摘した。とりわけ、ほぼ毎週、「パレード」の形で、軍事技術の展示が行われているという。加えて、児童への武器の扱い訓練を行う、軍主導の児童キャンプが開催されているとも指摘された。