OSCE監視団の無人機、露武装集団により撃墜

ドンバス地方被占領地にて、ロシア武装集団が欧州安全保障協力機構ウクライナ特別監視団(OSCE/SMM)の監視用無人機(UAV)2機を攻撃し、1機が一部破損し、1機が撃墜された。

30日付SMM日報(29日午後7時半までの情報分)にUAVへの攻撃事例が記載されている

日報には、「9月27日、監視員は、ペトリウシケ(非政府管理地域、ドネツィク市から南41キロ)の(編集注:兵力・機器の)引き離し地点上、ヴィクトリウカ(ドネツィク市から南西42キロ)付近上空、ロドニコヴェ(非政府管理地域、ドネツィク市から南36キロ)付近上空を高度260~320メートル地点で中距離UAVを飛行させ、その後着陸させた。後に、SMMチームは、同UAVが破損しているのに気がついた」と書かれている。とりわけ、UAVの左翼下部に直径約5ミリメートルの穴が、左翼上部に3~4ミリメートルの穴が見つかったとし、二つの穴の間のバッテリーの角に日々が入っていたとのこと。SMMは、「これら破損は、銃の発砲によるものと評価した」と伝えた。

また、同日報には、別の件として、「9月29日、監視員は、ロバチェヴェ(非政府管理地域、ルハンシク市から東13キロ)」から北北東1.6キロ地点にて、小型UAVを飛ばしていたところ、南東約5~3キロ地点から7発の銃声を聞いた。これは、南東約3キロ地点を飛行していたUAVへの発砲と評価した」と書かれている。その後、この小型UAVの操縦がきかなくなり、SMMは同機を帰還させられなかったと報告している。