OSCE、被占領下ドンバスにてロシアからの鉄道・車列を確認

ウィーンの在国際機関ウクライナ常駐代表部は、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)が、監視用無人機にて、ロシアが深夜に自国領からウクライナの被占領地へと供給活動を続けていることをを示す写真を撮影したと伝えた。

在ウィーン国際機関(OSCE・国連)ウクライナ常駐代表部がツイッター・アカウントで報告した。

ウクライナ常駐代表部は、「ドンバス地方で持続可能な停戦達成の試みが続いているにもかかわらず、ロシア連邦は、ウクライナの被占領地への違法な供給を継続している。その逆方向の供給もだ。OSCE・SMMは、コントロールされていない国境地点のすぐ近くでの貨物列車と輸送車の車列を再び確認した」と伝えた。

同ツイートにて公開されているSMM撮影の写真は、ロシア連邦との国境近く、ステープネとヴィセルキ近郊で撮影されたものとのこと。

なお、SMMは、これまでにも、車列・電車がロシアからウクライナ被占領地へと進入する様子を、無人機にて繰り返し確認している。最近は、7月22日、SMMの長距離無人機が4台の牽引自動車を引く8台の輸送車(うち3台は、おそらくタンクローリー)を確認。全車両とも、ロシアとの国境付近の舗装されていない道で西側を向いて停まっていた。場所は、ステープネ(非政府管理地域、ドネツィクから南東72キロ)から南東約2キロ地点。この場所には、国境検問地点がないことが指摘されていた。

この他、SMMは、別の日の報告書にて、7月23日、同様に長距離無人機にて、クヴァシネ(非政府管理地域、ドネツィクから南東65キロ)の鉄道駅にて、タンク車両23台、貨物車両13台からなる列車を確認したことを報告している。更に、SMMは、同日、午前1時46分に、ヴェセルキ(ドネツィクから南東72キロ)付近で、南東方面のロシア連邦との国境のある方角へ進む電車を確認したことを報告している。