ムジェンコ参謀総長:ロシアのウクライナ侵攻の脅威は、現在、2014年以降で最大

ロシア軍は、本年8月末以降、ウクライナとの国境付近に兵力を増強しており、それにより2014年以降最大規模の軍事的脅威が生じている。

4日、ヴィクトル・ムジェンコ参謀総長がロイター通信へのインタビューで発言した。

ムジェンコ参謀総長は、「ロシアは、8月末以降、ウクライナとの国境付近の兵力を増強している。そして、現在、2014年以降最大の軍事脅威が生じている。ロシアがクリミアを併合して以来の脅威である」と発言した。

ロイター通信の報道では、参謀総長は、インタビュー時に複数の衛星写真を見せたとのことであり、参謀総長はそれによりウクライナとの国境から18キロメートル地点にロシアの戦車「T-62M」の展開が確認できると述べたとのこと。

さらに、参謀総長が9月中旬から10月1日にかけての2週間で、戦車の数は二倍以上、具体的には93両から250両に増えたと説明したとある。そして、同参謀総長は、これは11月25日のケルチ海峡におけるウクライナ海軍艦船3隻のだ捕より前に、既にロシアが兵力を増強していたことの証拠となっており、全面的侵攻の最初の兆候である可能性があると考えていると述べている。

参謀総長は、「我々の前にいるのは侵略国であり、同国は法的にも、道徳的にも、何らの限度も理解しない国であり、そのため、いつ同国がウクライナに対する武力行為の積極的な展開をし始めるか、その予想は非常に困難なのである」と発言した。

そして、参謀総長は、アメリカをはじめとする同盟国から、空中や海上の対象物を認識するための機器、艦船、武器の供与といった、支援を期待していると発言した。

また、同参謀総長によれば、来年にはアゾフ海(沿岸)に基地建設が完了すること、また、戒厳令はロシアの行為によってその期間が左右される可能性を指摘した。