ポロシェンコ大統領、戒厳令発令に関する提案を支持

ペトロ・ポロシェンコ大統領は、軍事キャビネットによる、NSDC会合に関連決定を提出し、同決定を持って最高会議に審議を要請するという提案を支持する決定を下した。

26日、国家安全保障国防会議(NSDC)会合にて、ポロシェンコ大統領が発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

「憲法にのっとり、NSDC会合に関連決定を提出し、同決定をもって最高会議に(審議を)要請するという、軍事キャビネットの提案を支持する決定を下す」と述べた。

また、トゥルチーノフNSDC書記は、NSDCは60日間の期間での戒厳令の発令を勧告していると述べた。

ポロシェンコ大統領は、最高会議が11月26日に決議案を審議するべきであるとし、パルビー最高会議議長とのはすでに協議済みであると述べた。

また、ポロシェンコ大統領は、「戒厳令の発令は、ウクライナが何かしらの進攻行動を始めることを全く意味しない。ウクライナは、自国領防衛、国民の利益保護に関することのみの行動を取っていく」とし、戒厳令の発令がドネツィク・ルハンシク両州の衝突線の状況を変えることは意味しないと補足した。

その後、パルビー最高会議議長は、自身のフェイスブック・アカウントに「NSDCの決定と大統領の要請を受け、2018年11月26日月曜日午後4時、私は最高会議臨時会議を召集する」と書き込んだ。

パルビー議長は、ロシアの侵略行為は、国連憲章と国連海洋法条約の規範に違反していると指摘し、「全世界が、ロシアの軍事侵略の証拠、ロシア軍の船がウクライナ軍の船を攻撃する動画を見たのである」と強調した。

なお、これまでの報道では、ウクライナの艦船3隻がアゾフ海でロシアの特殊任務部隊により占拠。6名の兵士が負傷したとのこと。