ロシア、被占領下ドンバス地方に「人道車列」を再度進入させる

ウクライナ東部の被占領下ドンバス地方へ、ロシアの国境検問地点「ドネツク」と「マトヴェエフ・クルガン」を通じて、新たなロシア発「人道支援」運搬車の車列が進入した。

22日、アンドリー・デムチェンコ国境警備庁広報課長がウクルインフォルムの記者に伝えた。

デムチェンコ課長は、「これは、すでに83回目の、国際法に違反したいわゆる『人道車列』です」と述べた。

同課長はまた、ロシア連邦は、今回もまたこの「人道車列」を一方的手続きでウクライナ領に進入させており、国際法とウクライナ国内法に違反する形で「支援」が運搬されているため、国際赤十字委員会は、物品の確認を行うことができていないと指摘した。

ロシアから被占領下ドンバス地方へ移動した車両は計47台であり、ロシア側の発表では、児童用食料品、医療機器と医薬品を運んでいるとのことだが、他方で、デムチェンコ課長は、運搬物は閉じられた箱の中に入っているため、ウクライナ側は中身について十分な情報を得ることはできなかったと強調した(編集注:ロシア側の国境検問地点「ドネツク」と「マトヴェエフ・クルガン」には、欧州安全保障協力機構(OSCE)国境監視員とともにウクライナの国境警備委員と税関職員が滞在を許可されている)。

なお、ウクライナ外務省は、ロシア側に対し、いわゆる「人道支援」の配送を口実にウクライナの主権を侵害することを停止するようこれまで繰り返し要求している。