ウクライナ汚職捜査機関、投票の見返りに賄賂を受け取っていた5人の議員に容疑通達
ウクライナの国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAP)は、投票の見返りとして不当な報酬を得ていた最高会議(国会)内の犯罪グループのメンバー5人の最高会議議員に対し、容疑を通達した。
NABU広報室が公表した。
発表には、「NABU及びSAPは、ウクライナ最高会議で活動し、『必要な』投票のために最高会議議員が不当な報酬を得られるよう保障していた組織的犯罪グループの参加者に対し、容疑を通達した」と書かれている。
捜査情報によれば、このグループは階層構造を持ち、明確な役割分担がなされていたという。
グループの構成員には、現職の最高会議議員及び最高会議事務局の職員が含まれていたとし、グループの活動は、最高会議議員の1人によって調整されていたという。
投票を組織するために、グループの参加者たちは特別に作られたワッツアップのグループを通じて、法案番号を含む指示を送信していたという。そして、投票後、議員たちに対して、体系的に金銭が手渡されていたと説明されている。
容疑者は最高会議議員5人。
容疑は、ウクライナ刑法典第28条第3項、第368条第4項(複数人のグループまたは事前の共謀によるグループによる刑事犯罪の遂行、公務員による不当な利益の申し出、約束の受け入れ、または受領)として分類されているとのこと。
これに先立ち、NABUとSAPは27日、投票の見返りに不当な報酬を受け取っていた現職の最高会議(国会)議員らが含まれる組織的犯罪グループを摘発したと発表していた。
写真:NABU