ウクライナ汚職対策機関、著名企業家ミンジチ氏とハルシチェンコ司法相の家宅捜索を実施=関係者
写真・動画
ウクライナの政権高官の汚職犯罪に特化した捜査機関「国家汚職対策局」(NABU)の捜査官が10日、ビジネスマンでゼレンシキー宇大統領がかつて所属していた「第95街区」のスタジオ共同所有者であるティムール・ミンジチ氏と、以前エネルギー相を務めていたヘルマン・ハルシチェンコ司法相の家宅捜索を実施した。
状況に詳しい法執行機関内の関係者がウクルインフォルムに伝えた。
関係者は、「NABUは、ビジネスマンで『第95街区』スタジオ共同所有者のティムール・ミンジチ氏と以前エネルギー相を務めていたヘルマン・ハルシチェンコ司法相の家宅捜索を実施した。捜査はエネルギー分野における詐欺を摘発する事件の一環で行われた」と発言した。
これに先立ち、NABU広報室が10日、テレグラム・チャンネルにて、エネルギー分野の汚職摘発を目的とした特殊作戦を実施していると公表していた。
発表には、「NABUと特別汚職対策検察(SAP)は、エネルギー分野の汚職摘発のための大規模作戦を実施している。15か月の活動と1000時間の音声記録のものだ。高レベルの犯罪組織の活動が記録されている」と書かれている。
NABUはまた、犯罪組織の参加者たちは、原子力発電公社「エネルホアトム」をはじめとする戦略的国立企業に影響力を行使する大規模汚職スキームを築き上げていたと指摘した。
また、NABUは、同汚職事件の音声記録の一部を公開した。