検察、トゥピツィキー元憲法裁判官に新たな犯罪容疑伝達

16日、オレクサンドル・トゥピツィキー容疑者(元憲法裁判官)は、検事総局にて、同容疑者が国庫システムへの違法介入を行なった可能性についての刑事捜査における容疑が伝達された。

検事総局がウクルインフォルムにコメントした。

検事総局関係者は、「オレクサンドル・トゥピツィキー氏が検事総局を訪れた。彼と手続上の行為が行われている」と伝えた。

この情報は、トゥピツィキー氏本人も認め、「確かに私は容疑を伝えられた。しかし、私は自分を容疑者とも罪人とも思っていない」と発言した。

今回の容疑は、自動化システム「国庫クライアント:国庫」への違法介入とのことであり、トゥピツィキー容疑者が昨年12月末に大統領令により憲法裁判官の職を停職させられて以降に行なった行為に関する捜査におけるものだという。

なお、2020年12月28日、検察は、オレクサンドル・トゥピツィキー最高裁判所裁判長に対して、証言者への買収を通じた影響力行使の容疑とを伝達などの容疑を伝達している

ゼレンシキー大統領は、2020年12月29日、検察により犯罪容疑の伝達されたオレクサンドル・トゥピツィキー憲法裁判所裁判官を停職とする大統領令に署名していた。その後、大統領は、2021年3月27日、2013年にヤヌコーヴィチ当時大統領によるオレクサンドル・トゥピツィキー氏とオレクサンドル・カスミニン氏を憲法裁判所に任命する大統領令を無効化する大統領令を発出していた。