【マイダン捜査】元警察特殊部隊隊員2名に3年の実刑

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キーウ(キエフ)市シェウチェンキウシキー地区裁判所は、2013年11月30日のキーウ市中心部独立広場(マイダン・ネザーレジュノスチ)の集会参加者の強制排除を行った当時警察特殊部隊「ベルクト」隊員のヴィクトル・エイスモント氏とヴォロディーミル・モホニ氏に対して、3年間の自由剥奪・法執行機関の職就任禁止の有罪判決を言い渡した。

14日、市民団体「弁護諮問グループ」がフェイスブック・アカウントにて伝えた

投稿には、「シェウチェンキウシキー地区裁判所は、本日2014年6月14日、ベルクト隊員ヴィクトル・エイスモント氏とヴォロディーミル・モホニ氏の2013年11月30日のマイダン排除の出来事の審理の判決を言い渡した。裁判所は、両名を、人物集団が暴力あるいは暴力を用いた脅迫を伴う権力あるいは法執行機関職務権限逸脱(刑法典第28条1項、第365条2項)により有罪と判断し、罰は3年間の自由剥奪と3年間の法執行機関の職への就任禁止となった」と書かれている。

また、両名はその他、平和的集会の妨害、職務上の偽証でも有罪となったが、事件発生時から一定時間が経過していることから、実刑は免除されると発表された。

その他、被害者マクシム・フェデイ氏の民間訴訟における、エイスモント、モホン両名、キーウ市国家警察総局、内務省に対する精神的ダメージの賠償金としての40万フリヴニャ支払い要求を完全に認めたとのこと。判決では、エイスモント氏とモホニ氏が2013年11月30日の独立広場でのフェデイ氏を拘束し、その後、フェディ氏につき誤った情報で調書を作成したことが確認された。

写真:弁護諮問グループ