ウクライナ国家車道庁元長官、汚職容疑にてポーランドで拘束 宇国内でも家宅捜索

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ポーランド汚職対策局(CBA)は20日、元ポーランド交通相であり、後にウクライナの国家車道庁長官を務めたスワヴォミル・ノヴァク氏を汚職と組織犯罪活動の容疑で拘束した。

CBAが公表した

発表には、「CBAのグダンスク地域オフィスの職員が、汚職と組織犯罪グループにおける活動の容疑で3名の人物を拘束した」と書かれている。拘束した人物は、元ポーランド交通相であり、元ウクライナ国家車道庁(ウクルアウトドル)長官である、スワヴォミル・ノヴァク(ウクライナ語:スラヴォミル・ノヴァク)氏、軍第2305基地GROM元指揮官のダリウシュ・ザヴァドカ氏、グダンスクのビジネスマンであるヤツェクP.氏だとのこと。

発表には、捜査は、CBA、ワルシャワ検察、ウクライナ特別汚職対策検察(SAP)、ウクライナ国家汚職対策局(NABU)が共同で行っていると書かれている。

本件につき、NABUは同日、SAP、CBA、区検察とともに、キーウ(キエフ)、リヴィウ、ポーランド領内にて、共同捜査の一環で家宅捜索を実施していると発表した。NABUがフェイスブック・アカウントにて発表した

発表には、「NABUとSAPは、CBAと区検察とともに、道路産業分野の犯罪組織活動の共同捜査の一環で、キーウ、リヴィウ、ポーランド領にて、予告のない家宅捜索を実施している」と書かれている。

家宅捜索は、国際捜査チームにより、国家車道庁各オフィス、同庁調達への参加企業、同庁元幹部の居住地、同犯罪関与の疑いのあるポーランド国民自宅にて行われていると説明されている。

NABU発表にも「ポーランドでの捜査行為の際に、汚職犯罪容疑で、国家車道庁の元長官であるポーランド国民を拘束した」と書かれている。

なお、スワヴォミル・ノヴァク氏は、2011年から2013年にかけて、ポーランド交通・建設・河川相を務め、その後ウクライナにて2016年10月から2019年10月まで国家車道庁長官を務めていた人物。

写真:NABU広報室