MH17便撃墜から6年 オランダでは被害者追悼式開催へ

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7月17日、マレーシア航空MH17便撃墜事件から6年が経過した。2014年のこの日、アムステルダムからクアラルンプールへと向かっていたMH17便が、被占領下ドンバス地方の上空にてロシア連邦の武装勢力により撃墜された。

オランダでは今日、献花や黙祷など、被害者を偲ぶ式典が開催される。ルッテ・オランダ首相のメッセージ発表も予定されている。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

式典は、2014年7月17日にMH17便が出発したスキポール空港近くのMH17撃墜事件被害者追悼碑の近くで開催される。

写真:ソフィヤ・ショヴィコヴァ

このMH17被害者追悼碑には、被害者数と同数の298本の機が植えられている。

同日、在オランダ・ウクライナ大使館が哀悼メッセージを表明している。

例年行われている同行事は、今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、小規模で開催される。遺族が集まり、犠牲者の名前が読み上げられる予定。

マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。

なお、2019年6月、マレーシア航空機MH17撃墜事件の捜査を行う国際共同捜査チーム(JIT)は、同撃墜に関与した容疑者4名を公表している。

2020年3月から、オランダのスキポール裁判コンプレクスにて、MH17機撃墜事件の公判が始まっている。

オランダ政府は7月10日、同撃墜事件につき、ロシアを欧州人権裁判所にて提訴すると発表した。