オニシチェンコ氏はやはり独で拘束 引渡しの決定待ち=独報道

ウクライナの汚職対策機関の汚職犯罪捜査の対象となっているオレクサンドル・オニシチェンコ前最高会議(国会)議員は、現在ドイツで収監されている。

5日、独DW通信が報じた。保釈は検討されておらず、ウクライナへの引渡しの決定が待たれているとのこと。

報道には、当初マスメディアは誤って、オニシチェンコ氏が独アーヘン市で拘束されたと報じていたが、実際には北部ブレーメン近郊のアヒム市で拘束されたのだと伝えた。

検察は、「ウクライナの50歳のウクライナ人男性の引き渡し要請を根拠に、オルデンブルク高等土地裁判所により、引渡し逮捕の命令が発出された」と伝えた。同時に、検察は、拘束された人物の名前は明かさなかった。

DWは、ウクライナの検察関係者から、この拘束された人物がオレクサンドル・オニシチェンコ氏であることの確認を取ったと報じている。ウクライナの検察はオニシチェンコ氏側弁護士の方的立場の提出を待っており、それを受けてから裁判所が同氏のウクライナへの引渡しを決めるのだという。検察は、引渡しに関する司法手続きがどの程度かかるかは、予想できないと答えたと伝えられている。

なお、オニシチェンコ氏は、2016年夏にウクライナから出国し、以降、一度も帰国していない。同氏には、犯罪組織の設立の嫌疑がかけられている。国家汚職対策局(NABU)は、同組織が、2013年1月から2016年6月まで、天然ガス分野で違法に16億フリヴニャ以上を稼ぎ、その結果、ウクルハズヴドブヴァンニャ社(編集注:天然ガス採掘を行う国営ナフトガス社の子会社)に対し、7億4000万フリヴニャ以上の損失を与えたと発表している。

なお、アルテム・シートニクNABU長官は、ウクライナ領を出国し、捜査から逃れているオニシチェンコ氏は強制的にウクライナへ送還されねばならないと述べていた。同長官はまた、オニシチェンコ氏はスペインにて強制送還関係と政治難民認定の裁判で敗訴していたと伝えていた。