オニシチェンコ前最高会議議員、ドイツで拘束=特別汚職対策検察

ウクライナの汚職対策機関の汚職犯罪捜査の対象となっているオレクサンドル・オニシチェンコ前最高会議(国会)議員が、ドイツにて拘束された。

3日、特別汚職対策検察(SAP)のロマン・シムキウ検察官がウクルインフォルムに伝えた。

シムキウ検察官は、オニシチェンコ氏はオルデンブルク市近郊にて拘束され、ドイツで収監されていると伝えた。

なお、オニシチェンコ氏は、2016年夏にウクライナから出国し、以降、一度も帰国していない。同氏には、犯罪組織の設立の嫌疑がかけられている。国家汚職対策局(NABU)は、同組織が、2013年1月から2016年6月まで、天然ガス分野で違法に16億フリヴニャ以上を稼ぎ、その結果、ウクルハズヴドブヴァンニャ社(編集注:天然ガス採掘を行う国営ナフトガス社の子会社)に対し、7億4000万フリヴニャ以上の損失を与えたと発表している。

なお、アルテム・シートニクNABU長官は、ウクライナ領を出国し、捜査から逃れているオニシチェンコ氏は強制的にウクライナへ送還されねばならないと述べていた。同長官はまた、オニシチェンコ氏はスペインにて強制送還関係と政治難民認定の裁判で敗訴していたと伝えていた。