最高会議、ドゥブネヴィチ議員の不可侵権剥奪・逮捕拘束を許可

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31日、最高会議(国会)は、本会議にて、検事総長により刑事犯罪容疑のかけられているヤロスラウ・ドゥブネヴィチ最高会議議員(「未来のため」グループ所属)の不可侵権を剥奪し、治安機関による拘束と逮捕を許可する決定を採択した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

不可侵権剥奪の決定は、最高会議議員332名が賛成(過半数は226)。拘束許可は241名が賛成。逮捕許可は229名が賛成した。

投票前に、ルスラン・リャボシャプカ検事総長から、最高会議議員に対して、ドゥブネヴィチ議員による国鉄ウクルザリズニツャ社の資金横領への関与の可能性の刑事捜査は終了したと説明があった。検事総長は、本件の容疑者は8名であり、ドゥブネーヴィチ議員も含まれると指摘。現在、容疑者に容疑内容が渡されており、今後起訴されると伝えられた。

同検事総長は、「この捜査は、約3年かかったものだ。捜査は終了した。刑事責任を負わせるための証拠は十分にある」と発言した。

加えて、検事総長は、ドゥブネヴィチ議員が最高会議の交通問題委員会委員長を務めていた際、「常にウクルザリズニツャ社の財政状況を分析し、同社幹部に対して調達や業務に関する指示を出していた」と指摘し、その指示により、ドゥブネヴィチ議員が最終受益者となる企業からの製品調達が意図的に高い価格で行われていたと説明した。

なお、これに先立ち、最高会議議員倫理・議会活動運営委員会が、ヤロスラウ・ドゥブネヴィチ議員の不可侵権剥奪、拘束・逮捕許可に関するリャボシャプカ検事総長の要請を合法と認めていた。

写真:パウロ・バフムート ウクルインフォルム