イタリア裁判所、ウクライナ国家警護隊元隊員に懲役24年の有罪判決

イタリアの裁判所は、ウクライナの国家警護隊元隊員であるヴィタリー・マルキウ氏に懲役24年の有罪判決を言い渡した。

12日、フロマツィケTVが報じた

マルキウ氏は、2017年6月30日にイタリアのボローニャ空港で逮捕されて以来、同国にて拘束されている。同氏は、ウクライナとイタリアの国籍を所有している。同氏には、イタリア人写真家のアンドレア・ロッケリ氏とロシア人の通訳者アンドレイ・ミロノフ氏を複数名で事前に計画して殺害した容疑がかけられていた。ロッケリ氏とミロノフ氏は、2014年5月24日、当時武装集団支配地域であったウクライナ東部のスロヴヤンシク近郊カラチュン山付近で迫撃砲砲撃により死亡している。

イタリアの検察は、ロッケリ氏は意図的に殺害されたと主張。検察側は、マルキウ氏は当時カラチュン山にて、この2名が滞在している情報をウクライナ軍に伝えたと考えている。

他方、マルキウ氏の弁護側は、この断罪を否定。弁護側は、この2名は記者を表す物を何もつけずに戦場入りし、交戦の被害者となったと主張していた。

マルキウ氏への容疑は、主にミロノフ氏とロッケリ氏とともにカラチュン山に同行し、唯一生存したフランス人記者のウィリアム・ロゲロン氏の証言に基づいていた。

写真:RFE/RL