民族主義団体と治安機関の衝突:警察、関係者2名に容疑を伝達

警察は、9日のキーウ(キエフ)市とチェルカーシ市での、民族主義政党「国家軍団党」と市民団体「国家部隊」の参加する集会参加者と治安機関との衝突に関し、2名の人物に容疑文を伝達したと発表した。

11日、マクシム・ツツキリゼ国家警察総捜査局次長が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ツツキリゼ次長は、「チェルカーシとキーウの出来事に関して、容疑が確立した。同出来事に参加していた主要人物3名を確立。数時間前に、刑法典第294、296、345条にのっとった容疑が伝達された。これらは、大規模騒動、暴動、治安機関職員への暴力である。内2名には容疑が手交済みであり、もう1名は居場所の特定を進めている」と発表した。

これまでの報道によれば、3月9日、チェルカーシ市では、多くの市民の参加を得て大規模な集会が開催された。ポロシェンコ大統領が同市を去る際に、国家軍団党の代表者たちが大統領の乗った車両の通行を妨害するとともに、一般市民と警察への挑発を開始した。

この騒動の結果、チェルカーシ市では、合計22名の警察が負傷した。

また、これに先立ち、同日、キーウ市でも大統領府付近で衝突が発生し、警察2名と国家警護隊1名が負傷していた。その内1名は、薬品で目を損傷していた。

その後、チェルカーシ州警察は、同集会の主要な参加者2名を拘束したと発表していた。

また、本件に関し、アヴァコフ内務相は、今回の両市での衝突を引き起こした国家軍団党の代表者は罰せられることになると発言していた。