汚職対策局長、米国のマナフォート氏は同局の捜査対象ではないと説明

国家汚職対策局(NABU)とのアメリカの連邦捜査局(FBI)の協力は国際法にもとづいて行われている。トランプ米大統領の元選挙対策本部長であるポール・マナフォート氏は、NABUの捜査対象ではない。

7日、シートニクNABU局長が記者会見時に、NABUとFBIのマナフォート捜査における協力に関する質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シートニクNABU局長は、「私たちは、長い間アメリカのFBIと協力しており、この協力については覚書の署名もされており、この覚書は毎年延長されている。協力は、国際法と国内法の枠内で行われている。マナフォート氏についてであるが、それは私たちの(捜査)対象ではない」と強調しつつ、同時に、協力の詳細を述べることはできないと付け加えた。

シートニク局長はまた、「アンバー・ブック」(編集注:ヤヌコーヴィチ政権時代の与党「地域党」の違法な収支記録簿)に関する多くの問い合わせがあり、複数の記者が本件の一部を手に入れ報じた際には、NABUはこの情報の一部を提示したことがあると喚起した。

また、NABU局長は、「アンバー・ブック」の分析の結果登録された捜査には、ミハイロ・オヘンドウシキー中央選挙管理委員会元委員長の捜査や、「現在国際的指示の履行に関連して検察により止められている捜査」があると発言した。

ポール・マナフォート氏は、2016年の6月から8月にかけてトランプ大統領の選挙対策本部長を担っていた人物。2017年10月には、アメリカにて、マナフォートに対して、ウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前大統領と地域党のロビー活動を、アメリカでの必要な登録を行わず、税金も支払わずに当時行っていた容疑が伝えられた。2018年8月には、マナフォート氏は、自らの罪を認め、その後ムラー特別検察官との協力に同意する。しかし、2019年2月、裁判所は、マナフォート氏が複数回にわたり、FBIとムラー特別検察官に対して虚偽の発言をしていたと認定し、捜査協力の条件に違反していたと伝えていた。