検事総局、殺害されたキセリョウ氏は「ダイヤ検察案件」の証言者ではないと説明

検事総局は、殺害された貴金属工場の所有者、セルヒー・キセリョウ氏は、「ダイヤ検察案件」の証言者ではないと説明した。

5日、リセンコ検事総局報道官がフェイスブックの自身のアカウントに書き込んだ。

リセンコ報道官は、「殺害された国民、キセリョウ氏は、検事総局が捜査していた刑事案件において、手続上の地位を有していない。彼は、同案件における証言者でも、申告者でも、被害者でもない。この案件は、これまで数年間裁判所で審議されており、元検察のコルニイェツとシャパキンが被告となっている。つまり、『ダイヤ検察案件』の証言者が殺害されたかのような発言は、正しくない!」と書き込んだ。

これまでの情報では、3月5日、キーウ(キエフ)市内で、男性が殺害。キーウ市警察が捜査を開始していた。

その際、サクヴァレリゼ元検事副総長が、殺害された男性、セルヒー・キセリョウ氏は、「ダイヤ検察案件」の主要な証言者であったと発言していた。

「ダイヤ検察案件」とは、2015年7月5日、保安庁(SBU)と検事総局の共同特別作戦にて、検事総局捜査総局副局長のヴォロディーミル・シャパキンと、キーウ州検察副長のオレクサンドル・コルニイェツを巨額賄賂要求容疑で拘束した際の捜査を指す。両名に対する家宅捜索の際には、現金50万ドル、貴金属、非登録銃火器が発見された。コルニイェツの家宅捜索には、さらに65のダイヤモンドが見つかり、そのため同案件は「ダイヤ検察案件」と呼ばれるようになった。

ぺチェルシキー地区裁判所は、判決前予防措置として、両名を逮捕する決定を下し、シャパキン容疑者に640万ドル、コルニイェツ容疑者に320万ドルの保釈金を設定した。両容疑者とも、保釈金を払い、釈放されている。