裁判所、ザマナ元参謀総長に逮捕判決

キーウ(キエフ)市ぺチェルシキー地区裁判所は、ヴォロディーミル・ザマナ元参謀総長に対し、判決前の予防措置として、逮捕する決定を下した。

26日、ウクルインフォルムが伝えた。

ピドパリー裁判官は、軍事検察による、ザマナ容疑者に対する予防措置として、3月27日までの逮捕を認めると発言した。

同時に、同裁判官は、この予防措置判決に対し、判決公表後5日以内のキーウ控訴裁判所での控訴を認めると発言した。

ザマナ容疑者に対しては、ウクライナ軍の軍人や部隊の数の削減命令を出したこと等が容疑として指摘された。

ザマナ容疑者は、裁判にて、この容疑につき「馬鹿げている」と発言し、ウクライナ軍削減は政治的決定であり、自分個人の決定ではなく、各決定への署名は参謀総長としてしたに過ぎないと主張した。また、同容疑者は、当時ウクライナ軍に割かれた予算で維持できる数には限界があったこと、削減したのは、楽隊など軍にとって不必要な部隊であると主張し、同時に繰り返し、ウクライナ軍への予算配分が極めて低かったことを喚起した。

なお、ザマナ容疑者に対する予防措置選択の裁判は、25日中に始まり9時間以上に及んだ。

これに先立ち、2月25日、軍事検察は保安庁(SBU)とともに、ザマナ元参謀総長を国家反逆容疑で拘束していた。

ヴォロディーミル・ザマナ氏は、2012年2月から2014年2月19日まで、ウクライナ軍参謀総長を務めていた人物。同氏は、2014年2月22日から6月にかけては、国防省活動管理問題最高会議(国会)全権を担っていた。