汚職対策局、国会議員の票買収やり取りについて取り調べ実施

国家汚職対策局(NABU)の捜査官は、最高会議(国会)での票の買収について、国外逃亡中のオニシチェンコ国会議員とのSMSやり取りに関わった複数国会議員を、取り調べのために出頭させている。

11日、アルテム・シートニクNABU局長は、Liga.net通信へのオンライン・インタビューでこのように述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シートニクNABU局長は、「現在、やり取りに出てくる人物に、取り調べ実施のための出頭を要請している。捜査は継続している…。私の知る限り、今日、NABU捜査官はコノネンコ議員を取り調べ目的で出頭させた」と述べた。

シートニク局長は、NABUはオニシチェンコ議員の「ガス案件」の捜査を終了しており、裁判所からオニシチェンコ議員を本人不在のまま断罪する許可を得たと指摘した。オニシチェンコ議員の弁護士が捜査案件に関する文書を受け取っているとのこと。

また、シートニク局長は、ドミトロー・フナプ記者による、オニシチェンコ議員とその他の国会議員の間の票の買収のやり取りに関する調査取材が発表されてから、新たに別の刑事捜査が開始されていると述べ、「このやり取りには、最高会議の多くの決定に関するものが含まれている。現在、捜査官は、議会動向とやり取りを照らし合わせている」と発言した。

本年5月11日、調査取材プロジェクト「捜査インフォ」は、オニシチェンコ議員とSMSやりとりのアーカイブを公開した。記者たちは、やり取りのコピーは、NABUの捜査官に渡したと述べていた。やり取りには、議会内の談合だけでなく、金銭等のやり取りも含まれているとのこと。このアーカイブは、200枚以上の携帯電話画面の写真からなる。