ロシア軍、ウクライナ各地を大規模航空攻撃 南部で死者6人 西部で負傷者多数

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ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、29日から30日にかけての夜間、同国各地に対してミサイルや無人機による大規模航空攻撃を行った。南部ドニプロペトロウシク州や、西部リヴィウ州、キーウなどで被害が確認されている。

南部ドニプロペトロウシク州ラドゥシュネでは、一家5名が亡くなった。ゼレンシキー大統領がXアカウントで報告した

ゼレンシキー氏は、「昨夜、ロシア軍のドニプロ州のラドゥシュネへのミサイル攻撃で、両親と3人の子供が殺された。さらに2名の子供が瓦礫の下から生きて引き上げられた。それは普通の家だったが、弾道ミサイルにより木っ端微塵になった…」と伝えた。

またハンジャ・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の同攻撃で、州内では死者が6人、負傷者が10人確認されていると伝えた

写真:ドニプロペトロウシク州軍行政府

ハンジャ氏は、被害が出たのはクリヴィー・リフ地区ノヴォピッリャ共同体(編集注:同共同体にラドゥシュネ町がある)だとし、ミサイル攻撃で6名が死亡、6歳の女児、11歳の男児と17歳の青年が死亡し、さらに8名が負傷したと伝えた。84歳の女性が重体、49歳の女性、6歳と15歳の男児が中度の負傷で病院へ搬送されたという。

同攻撃で、複数民家が破壊されたと報告されている。

また、州内では、ニコポリ地区も無人機で攻撃されたとし、26歳の男性と37歳の女性が負傷、ガソリンスタンドが損傷したという。

西部リヴィウでは、コジツィキー・リヴィウ州軍行政府長官が未明の攻撃で30人が負傷したとテレグラム・チャンネルで報告した

写真:サドヴィー・リヴィウ市長(テレグラム)

コジツィキー氏は、「リヴィウでは、ミサイル攻撃により集合住宅2棟が損傷。救助隊が活動している」と伝えた

写真:国家非常事態庁

なお、空軍の報告から、リヴィウに着弾したのは巡航ミサイルであることが判明している。

首都キーウでは、国家非常事態庁が今回の攻撃で1名が死亡、2名が負傷したとテレグラム・チャンネルで報告した

同庁はさらに、キーウ市内ではオボロンシキー地区とスヴャトシンシキー地区で火災が発生したと伝えている。オボロンシキー地区では、市場の商店が炎上し、1名が負傷。スヴャトシンシキー地区では、ガレージ協会の敷地で火災が発生し、消火活動の際に1名の遺体が見つかったという。さらに男性1名が負傷。また、同地区では5階建て非居住型建築物でも消火活動が行われているとのこと。

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キーウ市内市場「ポチャイナ」へのロシア軍の攻撃被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム

キーウ市内市場「ポチャイナ」へのロシア軍の攻撃被害 動画:ナジーヤ・ズヴャヒナ/ウクルインフォルム

中部キーウ州では、国家非常事態庁が5名(内1名児童)が負傷したとテレグラム・チャンネルで報告した

被害が出たのは、ブロヴァリ地区スキビン村で、2階建て民家が部分的に破壊され、隣接する2軒の建物も損傷したという。

中部ポルタヴァ州では、ジャキウニチ同州軍行政府長官が1名が死亡し、民間宅配業者「ノヴァ・ポシュタ」の倉庫で火災が発生したとテレグラム・チャンネルで報告した

ジャキウニチ氏は、「ポルタヴァ地区で1企業の倉庫に着弾が確認。残念ながら、1名が死亡した」と伝えた。また、ノヴァ・ポシュタのターミナルも攻撃され、倉庫で火災が発生したが、国家非常事態庁職員が迅速に消火し、こちらは死傷者は出ていないという。

その他、ゼレンシキー宇大統領は、Xアカウントにて、昨夜は「キーウ市とキーウ州、私たちのドニプロ州、リヴィウ州、ポルタヴァ州、ハルキウ州、ミコライウ州、スーミ州、ヴィンニツャ州、チェルカーシ州、イヴァノ=フランキウシク州が攻撃に晒された」と伝えた

同氏はまた、「数十棟の民家、民間企業、インフラ施設が破壊され、損傷した。今回の攻撃では70弾以上のミサイルが使用され、その内かなりの数が弾道ミサイルだった。また、280機以上の攻撃用無人機も投入された。260機以上の無人機が阻止された。私たちの戦闘航空隊は相当数の巡航ミサイルを撃墜し、移動火力班でさえ巡航ミサイルへの対応に成功した。パートナーからの防空ミサイルが決定的に不足している中、私たちの戦士たちは実に信じられないようなことを成し遂げており、非常に高い水準の専門性を発揮している。防空ミサイルが提供されていない時や、供給が遅延している時に、人命を救うのはこの卓越した知見だ」と書き込んだ。

その上で同氏は、「このロシアのテロは、ロシアのミサイルの脅威からの保護が、私たちの人命を救う上での最も重要な課題であることを改めて証明している。そしてこれは、ウクライナ単独や、特定の1か国だけに委ねることができる課題ではない。全てのパートナー国は、どのように、そして何によって支援できるかを知っている。対弾道ミサイルの不適時な支援や交付の遅延は、残念ながら、私たちが今日目にしているような破壊や犠牲をもたらしている。生命の保護を支援することが重要だ。真に支援してくれている全ての人々に感謝している!」と強調した。