ウクライナ保安庁、ブリャンスク州でのバスへのウクライナの攻撃を否定する文書を入手

ウクライナ保安庁(SBU)は18日、ロシア・ブリャンスク州でベラルーシ国民が乗ったバスに対する攻撃がロシア情報機関による特別作戦だとみなせる根拠を有していると発表した。

SBU広報室が関連文書の写しを公開した

SBUは、「これは『ブリャンスク州国庫公認機関【安全な地域】』の監視センターからの情報報告書である。関連する文書は、SBUの防諜活動の過程で入手された。概要には、バスの事案が発生した時点で、同地区の領空にウクライナの無人機は存在しなかったと記されている」と伝えた。

またSBUは、入手された報告書には以下のように記されていると伝えた。

・いわゆる「単一国家センター運営本部地域支部」(RS OSh ENTs)は、事件発生地区で無人機を確認していない。

・ロシアの集落スポネヴォにあるレーダー大隊における当番の人物も、領空における無人機の存在を確認していない。

・ロシア軍第32師団の当番の人物も、当該の時間帯に無人機の飛行を確認していない。

SBUはそして、「このように、SBUには、ロシアのブリャンスク州におけるベラルーシ国民が乗ったバスへの攻撃が、ロシア情報機関による特別作戦だと考える根拠がある。侵略国はこれまでにも、ロシア代表者が実行した犯罪についてウクライナを繰り返し非難してきたことに注意を向ける。ロシア政権は、同様の事例を自国の情報心理作戦の実施や、国際舞台におけるウクライナへの圧力のために利用している」と強調した。

同時にSBUは、ウクライナ及び安全保障・防衛戦力は、武力紛争法を厳格に遵守しており、合法的な軍事目標に対してのみ活動していると改めて主張した。

また同事件につき、米国の戦争研究所(ISW)は、17日付報告書にて、ロシアがベラルーシを巻き込みながら情報影響力を強化するために、ブリャンスク州でのバスへの攻撃を利用した可能性があるとの見方を示した

ISWは、本件は、まるでウクライナ軍が民間人を攻撃しているかのように見せた上で、ウクライナへの大規模攻撃をその攻撃への「反撃」だとして正当化することを目的としている可能性を指摘している。

ISWはその際、ウクライナ軍参謀本部は、ロシアによる攻撃とされる主張は虚偽であり、情報作戦の一環だと指摘していると伝えた。

同時にISWは、バスへの無人機攻撃に関するロシアの主張を独立して検証することはできないとも伝えている。

ISWはその他、ベラルーシの高官も、攻撃をウクライナによるものだとして、非難していると伝えた。ベラルーシ政府は、ウクライナがベラルーシ側からの激しい返答を挑発しようとしている、戦争のエスカレーションを求めているなどと主張し、ウクライナに本件の責任があると非難しているという。

同時にISWは、ロシアによる類似の主張が確認されたのは今回が初めてではないとし、「6月17日の攻撃とされるものに関するロシア及びベラルーシの主張は、ウクライナに対するロシアの大規模な攻撃が、ウクライナによる民間人に対する攻撃とされるものへの正当な返答であるという、過去数週間のロシアによる類似の主張に続くものである」と指摘している。

写真:SBU