「プーチンが来た全てのところでアイデンティティが失われ、紛争が凍結されている」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、プーチン露大統領がやってきた場所は、いずれの場所も経済が停滞し、アイデンティティの喪失が生じ、紛争が凍結されていると発言した。

ゼレンシキー大統領が訪問先のリガでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「プーチンがやってきたところはいずれの場所であれ全く経済成長がない。どこもアイデンティティ喪失が生じており、どこも紛争が凍結されている。彼は完全に全てに対して同じようにしている。ジョージアもそうだし、シリアでも破壊し、何千もの人を殺した」と発言した。

同氏はまた、プーチンはウクライナでも全く同じシナリオを繰り返していると述べ、「ウクライナの例がある。非常にシンプルだ。ロシア連邦はクリミアに来て併合した。もし人々が武器を持って自らの自由のために戦うために出てこなければ、私たちはいずれ独立を失い、関連する多くのものを失うだろう。誰かにとっては最も大切な伝統が、誰かにとっては言語が、誰かにとってはまた別の価値が失われる。そして、それら全てが非常に重要な価値である。自分を失わないこと、自分の国を失わないこと、独立を失わないこと。それは全て自由についての話なのだ。人によってはそれと生きることができず、国境を越えて外国へ行き、そして故郷を失うのだ…。しかし、私は、ここ(ラトビア)の人々は、戦うだろうことを知っている。それはつまり、彼らは殺されるということだ。それがそのことの意味するところだ。そのため、誰かがプーチンの政策を支持したり、あるいは『多分良くなるだろう』と思ったり、あるいはテレビが彼らを守ってくれるとか、そのナラティブでもって生きていくことを期待するとかしたところで、残念ながら、それは物語であり、決して実現することはないのだ」と発言した。

なお、11日、ゼレンシキー大統領は、エストニア首都タリンとラトビア首都リガを訪問していた。

写真:大統領府