「ウクライナの完全勝利まで支援する」と強調すべき=ラトビア大統領

ラトビアのリンケーヴィチ大統領は11日、ウクライナを支援しているパートナー国は「必要な限りウクライナを支援する」ではなく、「ウクライナの勝利まで支援する」とアクセントを変えるべきだと発言した。

リンケーヴィチ・ラトビア大統領がリガを訪問したウクライナのゼレンシキー大統領との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

リンケーヴィチ氏は、「私の考えでは、アクセントを変える時が来ている。私たちは頻繁に、必要な限りウクライナを支援していくと話してきた。しかし、主要な政治的シグナルは、『私たちはロシアの帝国主義に対してウクライナが完全に勝利するまで同国を支援していく』というものでなければいけない」と発言した。

同氏はまた、欧州のパートナー国はロシアの対ウクライナ戦争においてすでに複数の局面を乗り越えたとし、2022年2、3月には、ウクライナが耐え抜けると信じていた人は少なかったと指摘した。その際同氏は、「ある者は3日間、ある者は3週間と述べていたが、ウクライナはもうすぐ2年戦っていることになる」と強調した。

そして同氏は、「現在私たちは、ウクライナが勝利しなければならないことを認識した時にはじめて、結果を得るということを理解している」と強調した。

さらに同氏は、自身は困難な時ではあるし、多くの国でも欧州議会でも選挙が行われるが、ウクライナが勝利するように同国を最大限支えなければならないということを、「あらゆるフォーマット、同僚とのあらゆる会談で話していくし、説得していくし、説明していく」と強調した。

同氏は、ラトビアは、同日発表した新しい軍事支援の他に、少なくとも3000人のウクライナ兵を訓練しており、また負傷した軍人と民間人のリハビリを続けていくと伝えた。

そして同氏は、「私たちはウクライナを支えていく。それは、当然、時間とエネルギーが必要だ。しかし、それら全てが私たちの利益なのだ。なぜなら、私たちに今ある唯一の戦略は、ウクライナの勝利なのだから」と発言した。

なお、ゼレンシキー大統領は11日、エストニアのタリンとラトビアのリガを訪問した。