露軍、元旦からウクライナを自爆型無人機９０機で攻撃　８７機が撃墜　オデーサで死傷者

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、１月１日未明にかけて９０機の自爆型無人機を発射してウクライナを攻撃した。ウクライナの防空戦力は、この内８７機撃墜した。

オレシチューク宇軍司令官がテレグラム・チャンネルで報告した。

オレシチューク氏は、「戦闘活動につき皆に大きな感謝を伝える！　１年前の新年の夜、空の防衛者は、４５機の『シャヘド』を撃墜した。今日は８７機だ！」と書き込んだ。

またウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、１月１日未明、敵は記録的な数の自爆型無人機「シャヘド」を使用してきたと伝えた。

攻撃は、合計９０機の「シャヘド１３６／１３１」により、一時的被占領下クリミアのチャウダとバラクラヴァ、ロシア領のクルスクとプリモルスク＝アフタルスクから複数回の波状型で行われたという。

その他、東部ハルキウ州では、地上発射型誘導ミサイル「Ｓ３００」４弾で、南部のヘルソン州とザポリッジャ州では、被占領地から対レーダーミサイル「Ｋｈ３１Ｐ」３弾と「Ｋｈ５９」１弾で攻撃があったと書かれている。

自爆型無人機の飛行経路に沿って、ウクライナの大半の州で空襲警報が発令され、ほぼ全ての地域で防空が稼働し、「シャヘド１３６／１３１」を９０機中８７機撃墜したと報告されている。

南部オデーサ州のキペル州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍のオデーサ州への無人機による攻撃により、１名が死亡、３名が負傷したと報告した。

キペル氏は、「ロシアの無人機によるテロ攻撃の結果、オデーサの集合住宅に直接の着弾の破片の着弾があった。現在、死者１名が判明している。３名が負傷し、病院へ搬送された」と発言した。

また同氏は、救助隊が火災の鎮火を行っており、関係当局が作業をしており、緊急支援が現場で提供されていると報告した。

西部リヴィウのサドヴィー市長は、テレグラム・チャンネルにて、１日のロシア軍の無人機攻撃により、市内のロマン・シュヘーヴィチ・ウクライナ蜂起軍（ＵＰＡ）司令官記念博物館が破壊されたと報告した。

また、リヴィウ共同体のドゥブリャニ市の大学でもシャヘドの破片落下により火災が生じたという。犠牲者は出ていないとのこと。