EU、第5対露制裁パッケージを採択

欧州連合(EU)は8日、ロシアの対ウクライナ軍事侵略を受け、第5対露制裁パッケージを採択したと発表した。

欧州理事会ウェブサイトに公表された

発表には、「ロシアの継続する対ウクライナ侵略戦争と報告されたロシア軍によるウクライナにおける残虐行為に鑑み、理事会は今日、第5対露経済・個人制裁を発動することを決定した」と書かれている。

合意された制裁パッケージは、ロシア政権と同国経済に対する圧力を強化することとクレムリンの侵略のためのリソースを制限することを目的としていると説明されている。

制裁内容は、以下のとおり。

・ロシア発あるいはロシアからの石炭など固形化石燃料のEUへの購入・輸入・輸送の禁止。2022年8月から。

・EUの道路を通じたロシアとベラルーシへのあらゆる陸路輸送の禁止。

・ジェット燃料、量子コンピューター、先端半導体、ハイエンド電子機器、ソフトウェア、精密機械、輸送機械などの輸出の禁止。木材、セメント、肥料、水産物、酒類などの輸入の禁止。

・抜け穴防止のための一連の経済的措置。

・主要なオリガルヒ(大富豪)・実業家、ロシア政権交換、偽情報・情報操作の推進者、すでに制裁対象となっている人物の家族に対する個人制裁。

・ロシアの主要銀行4行(編集注:ズベルバンク、ノヴィコムバンク、VTB、オトクルイチエ銀行)との全面的取引禁止。これらの銀行は同国銀行セクターの23%の市場シェアを占める。