弁護士、スシチェンコ記者は誰と交換可能か述べる
ウクルインフォルム
ウクライナ人記者のロマン・スシチェンコ氏の交換解放について、マルク・フェイギン弁護士(ロシア国民)は、現時点で重要なのはロシアとウクライナの間の拘束者交換プロセスを再開することであると述べた。
12日、フェイギン弁護士がウクルインフォルムへのインタビューで述べた。
フェイギン弁護士は、「認めなければいけないのは、現時点でスシチェンコやその他のウクライナ人政治囚の交換解放に関する政治的協議が完全に止まっていることです。現在、ロシアに対する国際社会の圧力も効果が出ていません。また、ロシアは、自らの決定により受け入れられない人物、つまり(ポロシェンコ)現大統領のウクライナ政界における立場を強めたいとは思っていません。しかし、他方で、ロシアは現在、国際的に難しい境遇におちいっています。もしかしたら、(国の)イメージ改善のために、ロシア首脳陣が何らかの交換に踏み切るかもしれません」と述べた。
同弁護士の考えでは、「ロマン・スシチェンコとの交換相手として、考えうるのは、ウクライナ政府の中で過去に通訳として働き、スパイの罪のかけられているスタニスラフ・イェジョウがあり得るでしょう」とのこと。
2017年12月20日、ウクライナ保安庁(SBU)職員は、当時ヴォロディーミル・フロイスマン首相の儀典室副室長であったスタニスラウ・イェジョウ氏が、海外への長期出張時にロシア特殊機関に雇われていたことを摘発した。SBUによれば、イェジョウ氏は、閣僚会議(内閣)の業務情報、とりわけ、フロイスマン首相の国外訪問や会談に関する情報を収集し、その後、電子メールでロシアの特殊機関へ送信していたとのこと。同年12月21日、イェジョウ氏への国家反逆罪の容疑が発表され、同氏は保釈の権利なく拘束された。本年9月3日に、同氏の拘束は、11月1日まで延長されている。