ポロシェンコ大統領、スシチェンコ「判決」に怒り
ウクルインフォルム
ポロシェンコ大統領は、ロシア最高裁判所が、ウクルインフォルムのロマン・スシチェンコ記者への１２年間の拘禁刑を合法と認めたことにつき、憤慨の意を表明した。
１２日、大統領が自身のフェイスブックに書き込んだ。
ポロシェンコ大統領は、「スシチェンコ記者に関するロシア最高裁の決定に憤慨している」と述べた。
また、大統領は、最初からスシチェンコに対する案件は茶番であったし、記者に対する裁判劇のおろかしさは文明世界全体が知っていると指摘した。
大統領は、ウクライナではロシアの侵略との闘い、捕虜解放の戦いが続いている中、ロシアでは、（編集注：スターリンによる大粛清があった）１９３７年が今日まで続いていると強調した。
そして、ポロシェンコ大統領は、「ロマンよ、家では皆があなたを待ち、闘っている。あなたの解放の日は徐々に近づいている。私たちは、あなたや他のウクライナ人を可能な限り早く解放するために、国際社会をまとめ、制裁を続けるために仕事をている」と明言した。
これまでの報道にあるように、９月１２日、ロシアの最高裁判所は、ウクルインフォルムの記者であるロマン・スシチェンコ氏に対するモスクワ市裁判所の１２年間の拘禁刑の判決を合法と認めた。
ウクルインフォルム通信のフランスの特派員であるロマン・スシチェンコ記者は、２０１６年９月３０日、私的目的でモスクワを滞在していた際に国際法に違反する形でロシアの治安機関に拘束された。同年１０月７日、スシチェンコ記者にスパイの罪が言い渡された。
ロシア連邦保安庁（ＦＳＢ）は、スシチェンコ記者はウクライナ国防省情報総局の職員であると発表。情報総局は、これを否定している。
２０１８年６月４日、モスクワ市裁判所は、スシチェンコ記者に対して、１２年間の拘禁刑を伴う有罪判決を言い渡した。控訴は、翌５日に行われた。