クリミアの新型コロナ感染事例、多くがロシア領からの移動が原因
15日、被占領地再統合省広報室が「一時的被占領地におけるCovid-19拡散状況〜特別な危険要因」レポートを発表した。
発表には、「ロシア占領政権のセルヒー・アクショーノフ首長の発表によれば、4月15日時点の34件のコロナウイルス感染確認事例の内、25件が外部から持ち込まれたものだという。占領者の言葉では、モスクワからの感染持ち込みが最も典型的であるとのこと。モスクワでは、4月15日時点で、1万4700件以上の感染が確認されており、106名が亡くなっている」と書かれている。
同省は、アクショーノフ占領政権首長が、これまで繰り返し、クリミアにはモスクワから訪れる、すでに罹患している人物によって新型コロナウイルスが持ち込まれていると強調していると伝えた。
発表には、「それは、4月15日にクリミアにて新規に確認された2件の感染事例も同様である。また、アクショーノフは、3月20日に、ケルチ海峡にかかる橋も感染の危険要因だと述べており、その理由として、海外での休暇から戻った感染した人物の入域事例が確認されたからだと指摘していた」と書かれている。
また、4月14日には、セヴァストーポリ市のロシア占領政権のミハイル・ラズヴォズジャイェフ首長が市内の感染確認事例が4件から8件に倍増したと発表していたとのこと。
再統合省は、同市占領政権首長の言葉を引用し、「今日、セヴァストーポリでは更に1件のコロナウイルス感染事例が確認された。状況は典型的だ。モスクワから男性が戻ったが、誰もそのことを注意しなかったのだ。その結果、自身の高齢の母親が感染し、現在伝染病病院に入院している」と伝えた。
同省は、シンフェローポリ市の空港は、現在まで毎日モスクワから少なくとも5便の航空便を、また他地域からも数便を受け入れていると伝えた。その他、いわゆるケルチ橋を通じてクリミアへ入域する車両は、1日平均で約1500台だと伝えている。