宇国内外著名人、各国首脳に5月9日のモスクワ戦勝記念式典への欠席を要請
ウクライナ危機メディアセンターが呼びかけキャンペーン「ストップ・プーチン・パレード(#StopPutinsParade)」を公開している。
呼びかけ本文には、「今年、人類史において最も血塗られた軍事紛争であった第二次世界大戦の終結から、75年を迎える。文明世界においては、それは、そのおぞましい戦争の原因と被害を回顧し、そのような悲劇が二度と繰り返すことのないよう、あらゆる必要な行動を確保するための機会である。他方で、ロシア連邦はこの周年を、他の独立国家に対しての自らの過去と現在の攻撃的政策を正当化するために利用している」と書かれている。
その上で、著名人たちは、本年5月9日に世界各国の首脳がモスクワで開催される戦勝記念式典に出席することは、ロシアの侵略を合法化し、ロシア政権幹部による他国の主権に対する乱暴で体系的な侵害とその国々の人々の人権侵害の継続を奨励することになると警告している。
著名人たちは、世界のリーダーたちに対して、5月9日のモスクワにおける軍事パレードに出席することを控えるよう呼びかけている。
この呼びかけ文に賛同しているのは、以下のとおり(随時賛同者が追加されている)。
ヴァレリー・チャーリー(ウクライナ危機メディアセンター代表)
ナターリヤ・ポポーヴィチ(同センター副代表)
アンナ・フォティガ(欧州議会議員)
ピーター・ポメランツェフ(英国ジャーナリスト)
レベッカ・ハルムス(欧州議会議員(2004~19))
アンダース・アスランド(アトランティック・カウンセル研究員)
エドワード・ルカス(英国安全保障専門家)
ヤクブ・カレンスキ(アトランティック・カウンセル研究員)
ギエドリウス・サカラウスカス(レス・レブリカ・市民復活センター)
ポール・ニランド(ライフライン・ウクライナ)
パトリック・オクサネン(ストックホルム・フリーワールド・フォーラム)
ハリーナ・ソイナシュ(ハルキウ人権保護グループ)
イェウヘン・フェドチェンコ(StopFake.org)
ヴォロディーミル・イェルモレンコ(インターニューズ・ウクライナ)
ミコラ・リャブチューク(ウクライナPENセンター)
フィリップ・ド・ララ(パリ第2大学)
マリナ・マルチェンコ(Brutia onlus Italia)
オレクシー・ハラン(国立キーウ・モヒラ・アカデミー大学)
ウォルター・ザリツキ(米・ウクライナ関係センター)
スラヴァ・パペルノ(コーネル大学)
オクサーナ・レメニャカ(コロンビア大学)
オレス・イルチェンコ(ウクライナPENセンター)
オレクサンドル・ダニリューク(国防改革センター)
マリウス・ラウリナヴィチュス(ヴィルニュス政策分析研究所)
オラ・フナテューク(ワルシャワ大学)
ダヴィド・フィッシュマン(アメリカ・ユダヤ教神学院)
エリッサ・ベムポラド(ニューヨーク市大学)
ジョン・シファー(スパイクラフト・エンターテイメント)
ヤクブ・ヤンダ(安保政策欧州価値センター)
ダニーロ・ルブキウシキー(オープン・ウクライナ基金)
イーホル・セミヴォロス(AMES NGO)
パヴェル・ハヴリツェク(国際関係アソシエーション)
マクシム・ヤコウリェウ(国立キーウ・モヒラ・アカデミー大学政策分析学校)
イレーナ・トカチェンコ(ウクライナ・イスラエル・フレンズ)
アリエル・ロトツキ(ウクライナ・イスラエル・フレンズ)
カミル・バサイ(ポーランド・インフォ・オプス基金)
ステファン・ブランク(米国外政会議)
イェウヘン・ビスツリツキー(NASウクライナ)
ピーター・クレコ(政治キャピタル研究所)
ミカエル・ウェイス(米ジャーナリスト)
なお、本年2月17日、野党生活党のラビノーヴィチ議員は、同式典にウクライナ最高会議議員代表団を派遣すべきだと提案。これに対して、ポロシェンコ前大統領を党首とする欧州連帯党は、ゼレンシキー大統領に対して、同式典に出席する予定か否かを述べるように要求していた。
2月25日、大統領府は、ロシアからゼレンシキー大統領への同式典への招待状は届いていないと発表している。
アントン・ドロボヴィチ・ウクライナ国家記憶研究所所長は、5月9日のロシアの戦勝式典への出席につき、ロシアは政治的目的達成のために同式典を利用しようとしているのであり、同行事へは出席すべきでないと主張している。