ロシアのテレビ局、ゼレンシキー主演ドラマ公開を1日だけで終了
ウクルインフォルム
ロシアの娯楽番組を中心に放送するテレビ局「TNT」は、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が俳優時代に主演したテレビドラマ「人民の奉仕者」を1日だけ放送した後、以降の同局放送予定を変更し、同ドラマの放送を中止した。
TNT局の代表者は、ロシアのヴェドモスチ紙へのコメントで、そもそも同ドラマ全シリーズを放送する予定ではなく、3話のみの予定だったと述べた。なお、TNT局は露「ガスプロム・メディア」グループに属している。
12月11日、同ドラマの最初の3話が放送された。当初、同局の放送予定表には、12月12、13日にも、午後7時から午後8時30分まで同ドラマが放送される予定だと書かれていた。現在、同予定表には、同時間に別のドラマ「インテルニ」「サーシャ・ターニャ」が放送されると書かれている。
また、TNT局は、ゼレンシキー氏主演ドラマ「人民の奉仕者」は、オンライン映画視聴サイト「PREMIER」にて有料で見ることができると伝え、当初は同サイトにて放送することを予定していたとも伝えている。同有料サイトにおける「人民の奉仕者」の視聴は12月12日から可能になるとのことだが、しかし、12月11日夜時点では、同サイトに同ドラマ公開の情報は一切掲載されていなかった。
なお、12月11日のTNT局でのドラマ「人民の奉仕者」の放送時には、ドラマ内の会話にてウラジーミル・プーチン露大統領について、登場人物がジョークを述べるシーンが削除されていた。削除されたのは、ゼレンシキー氏演じる大統領に選出されたヴァシーリ・ホロボロツィコ氏が、大統領に見合う高級な時計やスーツを選ぶシーン。同シーンでは、首相役がホロボロツィコ氏に対して、プーチン露大統領はスイスのブランド「Hublot」を身に着けていると指摘する。首相役はその際、同ブランド名を「フブロー」と発音。これに対して、ゼレンシキー氏演じるホロボロツィコ氏が驚いて、「プーチンがフブロー?」と述べていた。