クリミアにて露治安機関がウクライナ人活動家を拘束
ウクルインフォルム
被占領下クリミアにて、ロシア連邦保安庁(FSB)が、親ウクライナ活動家として知られるオレフ・プリホジコ氏と配偶者のリュドミラ氏を拘束した。
10日、クリミア人権保護グループがプリホジコ氏の知人の発言を伝えた。
同グループは、「10月9日にオレフ・プリホジコ氏がFSB職員に拘束された」と伝えた。
両名の知人の話では、「プリホジコ氏の自宅にFSBの職員が午後5時ごろにやってきて、ガレージの『点検』を行うと言った」という。
同グループは、「プリホジコは、上着も着ず、電話も持たず彼らについて行き、そのまま戻らなかった。親族は警察に電話したが、何の役にも立ってない」と伝えた。
また、同日、市民団体「クリミアの連帯」は、フェイスブックにて、ロシア占領政権が拘束したオレフ・プリホジコ氏に「テロリズム」と「違法爆発物制作」の容疑をかけているとし、また、占領「裁判所」は同氏を12月10日まで逮捕する判決を下したと伝えた。
同日、ウクライナ政権のクリミア自治共和国検察は、本件を受けて、違法なウクライナ国民拘束案件として刑事捜査を開始したと発表した。
発表には、「本日、2019年10月10日、一時的被占領地クリミア自治共和国領内にて、ウクライナ国民の違法な自由剥奪が行われたことにつき、ウクライナ刑法典第146条1項(違法拘束)に従った刑事捜査が開始された」と書かれている。
同捜査開始の根拠は、アントン・コリネヴィチ・クリミア自治共和国大統領全権による要請が根拠となっているとのこと。
写真:RU.KRYMR.COM