ウクライナ正教会独立のトモス問題が議論されるのは、総主教代理の報告後:宇正教会キーウ聖庁
ウクルインフォルム
ウクライナ正教会の独立に関するトモス(編集注:独立正教会の祝福等に関係する正教会の公布文書)の付与問題は、10月10日の2名のコンスタンティノープル総主教代理によるイスタンブルでの報告が終わった後に議論されることになる。
9日、イェウストラチー・ゾリャー・ウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁報道官がフェイスブックで述べた。
ゾリャー報道官は、「10月9日、コンスタンティノープル総主教代理がキーウを離れ、イスタンブルに向かった。10日、彼らは報告を行う。その後になって初めて、トモス問題が議論される可能性がある」と書き込んだ。
同報道官は、「トモスはすでに付与された」かのようなメッセージは事実に反すると指摘した。
9日、イスタンブルでは、コンスタンティノープル総主教庁聖会議が開始。同会議は、10月11日まで続き、総主教代理の報告が審議された後、ウクライナ正教会へのトモス付与の決定が下されることになる。
これまで報道されたように、本年4月17日、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教に対し、ウクライナ正教会の独立(Autocephal)に関するトモスの付与を要請する呼びかけを準備したと述べていた。それを受け、4月19日、ウクライナ最高会議(国会)がこの呼びかけを承認。
その後、コンスタンティノープル総主教庁聖会議が、ウクライナ正教会への独立付与に必要な手続きを開始していた。9月7日には、コンスタンティノープル総主教がウクライナ正教会への独立付与の準備に向けて、二人の総主教代理を任命した。
9月23日には、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教が、ウクライナ正教会は独立を得るし、その権利があると述べていた。
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