EUは30か国以上への拡大に向けた準備が必要=欧州委員長

EUは30か国以上への拡大に向けた準備が必要=欧州委員長

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員会委員長は13日、EUは拡大に向けた準備をせねばならず、そのためにEUの基本合意に変更が必要なら、変更すべきだと発言した。

フォンデアライエン欧州委員長が欧州議会本会議にて演説を行った。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「一部の人々が国を一つ一つ奪い去ろうとしている世界において、私たちは欧州の仲間を見捨てるわけにはいかない。(中略)EUの拡大が、欧州の戦略的かつ安全保障的利益であるのは明らかだ。しかし、政治的、地政学的な思考の他に、本件では、私たちは、何がかかっているかを認識せねばならない。私たちは拡大を成功させるためのビジョンを描かねばならない」と発言した。

同氏はまた、5億人以上の人々が自由で、民主的で豊かなEUに暮らし、また野党が尊重され、記者が保護され、独立した司法制度のある民主的な社会が加わることのできる時に、EUの発展は完了したとみなすことができると指摘した。その点で同氏は、法の支配と基本的権利の尊重はEUの基盤であると強調した。

さらに同氏は、EU拡大プロセスに参加しており、その道を加速している国々のために、法の支配に関する報告書を開示するとし、「私たちはそれらの国を加盟国と対等な立場で扱い、彼らの改革努力を支持していく」と発言した。

同氏は、EU拡大プロセスが過去数十年にわたり、多くの人々の経済的成功と生活の改善の時期となったと指摘し、今後のEU拡大もサクセスストーリーであるべきだが、しかし、その道は容易ではなく、また加盟候補国の達成に基づかなければならないと述べた。

そして同氏は、「それには作業とリーダーシップが必要だが、しかし、今でももう私たちは大きな進展を達成している。私たちは、ウクライナが候補国地位を付与されてから、多大な努力をしてきたのを見てきた。また、他の候補国の改革の決意も目にしている。そして今、その決意に答える時が来ている。それは、私たちもまた、EU完成に向けどのように準備するかにつき、考えなければいけないということだ。私たちは、拡大に関する古い議論から脱却せねばならない。問題は、統合を深めるか、EUを拡大させるか、ではない。私たちは、その両方を行わねばならないのだ」と強調した。

同氏は、EU拡大は常に新しい発展をもたらしてきたとし、次の拡大もまた進展を促すだろうと述べた。さらに同氏は、27の加盟国が着手している健康や防衛の同盟構築は、「30+」フォーマットで完成させられると指摘した。また同氏は、EUはすでに、地政学的同盟となる能力を証明し、結束を維持した上で迅速に前に進む能力を示したと発言した。

その他同氏は、「私たちはウクライナが未来を築き、現代的で繁栄した国を再建するのを支援する。私たちは、その未来を明確に見ることができる。この議会は大きな声で表現した。ウクライナの未来はEUの中、西バルカンの未来はEUの中、モルドバの未来はEUの中だと。そして、私たちは、ジョージアの非常に多くの人にとって、EU内の展望がどれだけ重要かも知っている」と発言した。


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