ドミトロー・クレーバ・ウクライナ外相
私たちは、ハンガリーとの対話の扉に鍵はかけない
07.10.2021 15:24

ポーランド首都ワルシャワにて、10月5、6日、安全保障フォーラムが開かれ、ドミトロー・クレーバ・ウクライナ外相が出席した。

執筆:ユーリー・バナヘヴィチ

フォーラムの会場内にて、外相は、ウクルインフォルムの特派員の短時間のインタビューに答えた。外相はその際、安全保障フォーラム出席の詳細、ウクライナ・ポーランド関係、ハンガリーとの対話について発言した。

ポーランドのOSCE議長国就任は、ウクライナ問題に特別な重みを持たせる

大臣、あなたはルブリン・トライアングルの枠組みでポーランド外相とリトアニア外相と会談しました。そのフォーマットでどのような問題が協議されたのでしょうか。今後どのような共同計画がありますか。

私たちは、ルブリン・トライアングルのフォーマットを発展させたいと思っています。私たちは、ウクライナの欧州・欧州大西洋統合問題に注力したい、つまりそのプロセスを促進させたいと思っています。第2に、私たちは、ベラルーシ情勢に注意を向けたいと思っています。そして、第3に、「ノルド・ストリーム2」を通じたエネルギー安全保障状況です。私たちはまた、私たちの国家の間の人的交流も活性化したいと思っています。そうすることで、ルブリン・トライアングルの若者の側面が機能していくのです。若者サポートのための様々なプログラムについて話されています。

ルブリン・トライアングルにて外相だけでなく、首相や、経済関連などのその他の分野の大臣の会談実現といった、フォーマットの大規模化も計画にあります。

ルブリン・トライアングルでは、ベラルーシとの国境の状況についても協議されましたか。

ええ、私たちの国は皆、ベラルーシと国境を接していますから、互いに報告し合いました。私たちの状況の間の唯一の違いといえば、彼ら(ポーランドとリトアニア)にはルカシェンコ氏が生み出した移民危機が生じているのに対して、私たちのところにはその危機がまだ生じていないことです。

ウクライナは、ポーランド・ベラルーシ国境で現在生じているような状況に備えなければなりませんか?(編集中:ベラルーシ政権がポーランドへと違法移民を大量に送り込もうとしている問題を指す。)

そんなことはありません。ベラルーシ政権にとって、現時点では、ウクライナを経由せずに、直接欧州連合(EU)へと移民を送る方が有利になっています。

2022年、ポーランドは欧州安全保障協力機構(OSCE)議長国となります。ポーランドは、ウクライナの治安情勢を特別なコントロール下に置くと発表しています。ポーランド外相は、議長国となった際のウクライナ関連の計画につき報告しましたか。

ズビグニェフ・ラウ・ポーランド外相と夏に会った時、私たちは、ポーランドによるOSCE議長国就任に向けた準備について協議しました。今日(の会談で)は、彼は私に、自分たちの基本的優先課題を伝えました。私たちは、彼が議長になる直前にウクライナを訪問することで合意しました。そうすると、私たちは、優先課題を直接修正することができます。議長職には多くのことが左右されますが、しかし、何よりもOSCEの様々な議題の可視度と優先度が重要です。OSCEのポーランド議長国期間にウクライナ問題が特別な重みを持つことには、私には何の疑いもありません。

ハンガリーのシーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外相もフォーラム出席のためにワルシャワを訪れていますが、あなたは同外相と最近ハンガリーがロシアと締結したエネルギー面の合意に関する問題について協議しましたか。

ペーテルがフォーラムに参加していることは知っていますが、しかし私たちはここですれ違いませんでした。他方で、私は、対話にオープンですし、私たちは扉に鍵をかけてはいません。どんな状況でも出口を探して、全ての当事者が納得する決定を採択しなければなりません。

他のウクライナ国民に対するものと同程度、サーカシヴィリ氏にも支援が与えられる

ジョージアでは、ウクライナ国民のミヘイル・サーカシヴィリ氏が逮捕されました。ウクライナは本件に関してどのような行動を取りますか。

ウクライナの立場は、名前や社会的地位とは関係なく、ウクライナ国民は世界のどこにいてもウクライナの完全なサポートと保護を受けることができる、というものです。そのため、国外で困難に陥っているその他の国民に対して与えられるものと同程度、サーカシヴィリ氏にもウクライナから領事サービスと支援が与えられます。月曜には彼の元にウクライナの領事が訪れました。どんな時でも本件に関する問題を解決できるようにしておくために、私たちは、ジョージアのウクライナ大使館に、ジョージア政権との緊急連携メカニズムを構築するように指示しました。今後の展開は、ジョージア政権がサーカシヴィリ氏に関してどのような手続きを取るかに左右されます。しかし、彼は私たちの国民なので、私たちは彼を保護していきます。

あなたは、ワルシャワ・フォーラムの会場内で他に誰と会い、どんな問題について話し合いましたか。

私たちは、ズビグニェフ・ラウ・ポーランド外相と会談し、政治、経済、両国間の人文面の繋がりについて幅広く協議しました。パヴェウ・ソロフ・ポーランド国家安全保障局局長とは、私たちは安全保障問題、「ノルド・ストリーム2」に注意を向けました。ヘルガ・シュミットOSCE事務総長とは、ドンバス情勢、ロシアによるミンスク諸合意不履行の他、紛争解決のためにOSCEができることについて話し合いました。

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