クリミア・プラットフォーム首脳会談での脱占領関連文書の採択が望ましい=ウクライナ大統領代表
22日、クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表のアントン・コリネーヴィチ氏がジャーマン・マーシャル基金主催のディスカッション「クリミア・プラットフォーム ウクライナや環大西洋パートナーは、クリミア軍事か問題をどのように解決できるか?」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コリネーヴィチ代表は、「私たちは、キーウ(キエフ)における8月23日に開催される首脳会談が、あらゆる重要な問題やロシア連邦によるクリミアの一時的占領に関する問題ある全ての分野を含む、総括文書、何らかの政治的宣言(の採択)によって終了できれば、非常に良い結果となると思っている」と発言した。
コリネーヴィチ氏は、クリミア問題に関しては、国連総会や欧州評議会議員総会(PACE)をはじめ、外交・司法分野で多くの努力が行われているが、クリミア関連の全ての問題を議論できるような包括的かつ完全な国際プラットフォームは今日まで存在していないと指摘した。
同氏は、クリミア・プラットフォーム首脳会談で包括文書が採択されれば、クリミア問題のみに従事する人々たちにとって重要な結果となると述べた。また、同氏は、クリミア・プラットフォームは、恒常的に活動していくとし、「クリミアの脱占領化と再統合が行われるまでは止まらない」と述べ、クリミアのみを扱う「クリミア・プラットフォーム事務所」がキーウに開設されると伝えた。
続けて同氏は、クリミアの脱占領・再統合を早めるためには、クリミア・プラットフォームの枠内でロシアの望まない具体的プロジェクトを実現していくことが重要だと述べ、それはキーウにおけるクリミア・タタール文化博物館や、クリミアとの行政境界線近くのヘニーチェシク(ヘルソン州)に病院や大学を開設するような小さなプロジェクトもあり得ると述べた。同時に同氏は、「しかし、それは実際には小さなことではなく、クリミア・プラットフォーム実現の道を前進する重要な一歩となるものだ」と発言した。