プーチンはウクライナをロシアの一部だとみなしている=ヒル米元米NSC高官
ウクルインフォルム
フィオナ・ヒル元米NSC欧州ロシア上級部長は、プーチン露大統領はウクライナをロシアの不可分の一部だと、ウクライナ人とロシア人は一つの民族だとみなしているとの考えを示した。
4日、ヒル氏が米ジョン・ホプキンス大学主催のウェビナールの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヒル氏は、「プーチンにとってウクライナは、英国にとってのスコットランド、スペインにとってのカタルーニャのようなものだ。2012年にウクライナとの間で問題が生じた時、(編集注:ロシア大統領選挙後)プーチン氏は将来につき考え、ロシアのナショナリズムを利用することを決めた。彼は、ウクライナ人とロシア人は一つの民族であると話し始めた」と指摘した。
ヒル氏はまた、それが「ロシアがクリミア併合を始めて以降の過去数年に生じたことの引き金の一部である」と発言した。
加えて同氏は、プーチン氏はソ連崩壊後に残った資産を利用してきたと述べ、ソ連の資産とは、言語問題、歴史問題、ロシア人の植民地的精神などだと指摘した。
さらに同氏は、ロシアは、国連やG20などの国際場裏にて、自らの偉大さを示す努力をしているとし、また中国のこともサポートしているとも指摘した。