クレーバ外相、ブリンケン米国務長官と電話会談 東部情勢協議
ウクライナ外務省と米国務省がそれぞれ公表した。
ウクライナ外務省広報室によれば、今回の電話会談は、ウクライナ側のイニシアティブによるものとのこと。
発表によれば、クレーバ外相は、ドネツィク・ルハンシク両州の一時的被占領地との間にあるコンタクト・ライン上とクリミアにおいて、ロシアによる体系的な治安情勢の激化を報告した。外相は、ロシアは停戦へのコミットメントを認めたがらないと指摘した。
クレーバ外相はまた、3月26日の東部の衝突ライン上の出来事として、ロシア占領軍によりウクライナ兵4名が殺害されたことに注意を向けた。
これに対して、ブリンケン国務長官は、米国はロシアの行動を注意深く追っているとし、米国はウクライナの主権・領土一体性保護を今後も一貫してサポートし続けると明言した。
両者は、政治・安全保障分野の連携強化に向けた具体的方針を協議した。
また、米国務省の発表によれば、ブリンケン国務長官は、ドンバスとクリミアにおけるロシアの現在進行形の侵略に直面するウクライナの主権と領土一体性への不動の支持を確認した。
ブリンケン長官は、ウクライナ東部の治安状況に懸念を表明し、最近のウクライナ兵の死につき弔意を表明した。
さらにブリンケン長官は、ウクライナの民主機構とさらなる欧州大西洋統合の強化のために法の支配と経済改革を進めることの重要性を強調した。
両者は、COVID-19対策と気候変動についても協議を行なった。
なお、これに先立ち、3月30日、ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍総司令官は、最高会議臨時会議にて、ロシア連邦軍大隊戦術群28個がウクライナとの国境沿いに配置されていると述べていた。
3月26日には、ドネツィク州シュミーにて、ロシア占領軍の攻撃を受け、ウクライナ兵4名が死亡している。
写真:Getty Image