ロシア偽情報のEU内の主な対象はドイツ=EUvs偽情報
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)の偽情報対策チーム「EUvs偽情報」は、ロシアがドイツに対する体系的かつ大規模な偽情報キャンペーンを展開していると報告した。
9日、EUvs偽情報が報告記事を掲載した。
報告には、「EU加盟国の他のどの国も、ドイツほど偽情報による激しい干渉を受けていない」と書かれている。
EUvs偽情報は、2015年年末から、ロシア発のドイツに関わる意図的な偽情報の事例が700件以上登録されており、この数は対フランス偽情報が約300件、対イタリアが約170件、対スペインが約40件なのと比べて、目立って多いことを指摘した。
このようなロシア発対ドイツの体系的偽情報キャンペーンは、公式の政治レベルでも、ロシアの親政府系メディアのレベルでも行われているとし、「その目的は、不透明さを作り出し、分裂を煽り、ロシアの政権幹部に作戦実行の余地を与えることにある」と説明されている。
報告にはまた、そのような偽情報では、ドイツは常にロシアに対する行動の先導者、あるいは、愚かな操り人形として描かれていると書かれている。
さらにEUチームは、ロシア国営のRTやスプートニクは、ドイツにて野心的な計画を有しているとし、ロシア政権が今後4年間のRT・スプートニクへの予算を5億5000万ユーロ増やしていると報告した。