ゼレンシキー大統領、ポーランド大統領と露のガスパイプライン建設問題を協議
大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「そのプロジェクト(編集注:ノルド・ストリーム2)の本質的は、欧州全体にとっての罠である。それは見過ごしてはならないものだ。そのプロジェクトに対してさらに制裁を強化することが、欧州のエネルギー安全保障の保証となる」と発言した。
ドゥダ大統領は、ノルド・ストリーム2を完成させないためにあらゆる努力を行わねばならないとの点に同意した。
両首脳はまた、ノルド・ストリーム2プロジェクトへの今後の対抗策について調整し、本件へ国際社会を最大限関与させることに同意した。
また、両首脳は、両国のコロナウイルス対策についても協議を行なった。ゼレンシキー大統領は、ウクライナにインドで製造されたアストラゼネカ製ワクチンが到着したことを伝えた。
ゼレンシキー大統領はまた、ドゥダ大統領に対して、アストラゼネカ製ワクチン120万回分をウクライナに譲渡するイニシアティブについて謝意を伝えた。大統領は、そのワクチンを3月中に受け取れることへの期待を伝えた。
ドゥダ大統領がドンバス情勢について尋ねると、ゼレンシキー大統領は、停戦体制は、武装集団側からの違反があるものの、維持されていると伝えた。
ゼレンシキー大統領は、ポーランド側によるウクライナの主権・領土一体性への堅固な支持につき謝意を伝えた。
両首脳は、両国間国境周辺のインフラプロジェクト、とりわけ、道路建設・修繕、検問地点の近代化について協議した。
両者は、活発な政治対話を今年も続けること、経済と共同プロジェクト実現に特別な注意を向けることで合意した。また、両国間貿易量が、昨年、パンデミックの続く中でも約80億ドルという高い水準で維持されたことが指摘された。
ゼレンシキー大統領は、ドゥダ大統領を本年8月のウクライナ独立30周年記念式典とクリミア・プラットフォーム首脳会談へと招待した。ドゥダ大統領うは、クリミア・プラットフォームへの参加招待に謝意を伝えつつ、独立記念式典へ参加できるようあらゆる可能なことを行うと明言した。
写真:大統領府