独はドンバス情勢解決に向けたロシアの政治意志を目にしていない=独大使
ウクルインフォルム
ドンバス・ルハンシク両州和平プロセスは、ロシア連邦の政治意志にかかっているが、現在ロシアはその意志を示していない。
18日、アンカ・フェルドゥーセン駐ウクライナ・ドイツ大使がキーウ(キエフ)安全保障フォーラム・オンラインディスカッション時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
フェルドゥーセン大使は、「2020年同様に、私たちは2021年も努力を続けるつもりだ。それは容易な道ではないし、失望に満ち溢れている。ご覧の通り、私たちは、パリ首脳会談の複数の決定の履行を達成できなかった。ウクライナ側では新しい通過検問地点が二つ開通された(編集注:ルハンシク州ゾロテーとシチャースチャ)が、しかし、残念ながら、あちら側(編集注:ロシア武装集団側)では開通されなかった。そして、それは、私たちが作業しなければならない問題である。しかし、究極のところ、この全てのプロセスは、ロシアの政治意志にかかっているのであり、ロシアが戦争を終わらせたいかどうかにかかっているのだ。今のところ、私たちはそのような政治意志を目にしていない」と発言した。
また大使は、ドイツは引き続き、人道的被害を最小化すること、そして最後には戦争に終止符が打てるよう、行動を続けていくと発言した。
なお、2019年12月9日、パリにてドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国の首脳会談が行われ、複数の行動につき合意に至っていた。