欧州評議会専門機関、ウクライナの資金洗浄・テロ資金対策の改善を評価
ウクルインフォルム
欧州評議会の不正資金洗浄規制機関「資金洗浄対策・テロ資金供与の評価に関する専門家委員会(MONEYVAL)」は、同分野でのウクライナの対策の改善を評価した。
28日に公開されたMONEYVALの報告に記載されている。
報告には、「MONEYVALは、テロ資金供与との闘いにおける法律の補完と、資金洗浄対策・テロ資金供与分野の法律の要件を履行しない金融機関・その他の機関に対する制裁発動、という二つの重要分野におけるウクライナの進展を指摘する」と書かれている。
MONEYVALの専門家は、ウクライナにおけるこれまでの欠点を是正するために履行されている法律、規制、機構面の対策を分析したとある。その上で、肯定的行動が見られたことから、専門家たちは、前述2つの基準にて、ウクライナを「部分的に要求を受け入れている」国から「広範に要求を受け入れている」国へと評価を向上させたと伝えた。
同時に、MONEYVALは、ウクライナ側による4つの他の分野での評価の向上の要請については受け入れなかったと伝えている。4つの分野とは、テロリズム関連の金融制裁、(資金洗浄)不拡散関連の金融制裁、非金融専門職への規制と管理、資金洗浄・テロ資金供与対策分野の国家統計実施、だと説明されている。
更に報告では、現在ウクライナでは、「資金洗浄との闘いにおける金融方策作成グループ(FATF)」による資金洗浄・テロ資金供与との闘いの国際基準を構成する40の勧告の内、11しか達成していないと指摘されている。