ミンスクにてウクライナ国民3名拘束=外相

ミンスクにてウクライナ国民3名拘束=外相

ウクルインフォルム
抗議運動の続くベラルーシ首都ミンスクにて、12日にウクライナ国民3名が拘束されており、在ベラルーシ・ウクライナ大使館は、ベラルーシ外務省に関連情報提供を求めている。

13日、ドミトロー・クレーバ外相がオンライン記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

外相によれば、拘束されたのは、コスチャンティン・レウツィキー氏、イェウヘン・ヴァシリイェウ氏、オクサーナ・アリョシナ氏の3名であり、彼らの所在は現在不明であるとのこと。

外相は、「今朝、ウクライナ領事がミンスク市内の最大規模の2つの一時的拘束施設を訪れたが、前述のウクライナ国民の滞在に関しては一切の情報を得ることができなかった。ベラルーシの公的機関は、私たちにウクライナ国民の所在に関して報告をしなかった。少なくとも何かしらの情報を判明させるべく、領事が彼らの拘束されている可能性のある場所を回っている」と報告した。

外相は同時に、ウクライナ国民の捜索が困難となっている理由として、8月9日から12日にかけて、ミンスクでは6000人以上の人物が拘束され、どの一時的拘束施設も被拘束者であふれているからだと指摘した。

外相は、「私の指示によりウクライナ大使館は、ベラルーシ外務省に、同国治安機関が8月9日から12日にかけて拘束したウクライナ国民全員の情報を提供すること、拘束の理由、コスチャンティン・レウツィキー氏、イェウヘン・ヴァシリイェウ氏、オクサーナ・アリョシナ氏の拘束場所についての情報を提供するよう要請する口上書を2本送付した。私たちは、領事とこれら被拘束者の速やかな面会を要求しているし、その他の国民に関する情報があれば彼らとの面会も要求する。私たちは、彼らのウクライナへの帰還を目的とした速やかかつ無条件の解放を要求している」と強調した。

これに先立ち、8月12日17時ごろ、ミンスクにておいて、ウクライナ国民のコスチャンティン・レウツィキー氏とイェウヘン・ヴァシリイェウ氏が拘束されたことが伝えられていた。

これに先立ち、8月9日、ベラルーシでは大統領選挙の最終投票日が終了。同国中央選管は、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補が約80%の得票で優勢だと発表していた。

この結果に対して、ベラルーシ全国で不満を抱く市民による抗議が続いている。これにより、抗議者と治安機関の衝突が起きており、拘束者や負傷者が出ていると伝えられている。

11日から12日にかけての夜間もベラルーシ治安機関が抗議者を力を行使し排除している。

大統領選挙の有力候補者と見られていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ(シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ)は、11日にベラルーシを出国し、リトアニアへ移動。ベラルーシ政権から圧力を受けたと考えられている。

写真:フロマツィケ


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