「ルカシェンコが選挙に勝利するだろうが、その後抗議が起こるだろう」=ベラルーシ専門家

「ルカシェンコが選挙に勝利するだろうが、その後抗議が起こるだろう」=ベラルーシ専門家

ウクルインフォルム
8月9日に投票日を迎えるベラルーシ大統領選挙では、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の勝利が発表されるだろうが、それによって大規模な抗議が起こる可能性がある。

ベラルーシの政治評論家であるアルチョム・シュライブマン氏(コンサルタント企業「センス・アナリティクス」創設者)がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した

シュライブマン氏は、「中央選挙管理委員会が発表するであろう当選の数字は、もちろん、ルカシェンコの勝利が得票率がおよそ70~80%で発表されるだろう。それには、一切の疑問を挟む余地がない」と発言した。

同時に同氏は、問題は「その後どうなるか」にあると指摘する。「当然、抗議が起こる。しかし、私は、天秤は治安機関、国家側に傾く(有利になる)と思っている。現在の鎮圧や抗議の過激さの程度を考慮すると、(治安機関側に)力が十分あると思う。それ(抗議)は、結局、今のところウクライナのマイダンではない。人々は、治安機関に対して抵抗する準備はない」と指摘した。

他方、同氏は、ベラルーシ政権側の行動が「一貫性を欠き、極端に残虐だったり、あるいは反対に極端にソフトであれば、抗議に二度目の息吹を与え、新たな台頭、コントロールの利かない情勢発展へのトリガーとなるかもしれない」と指摘した。

同時に同氏は、「しかしながら、広場の人々に対する、乱暴であっても政権にとって成功裏の鎮圧に比べれば、その(編集注:抗議の再活性化の)可能性は小さい。私は、基本的なシナリオは、前者(抗議の鎮圧)であると思うが、もちろん、そうならない可能性もある」と発言した。

また同氏は、西側は8月9日のベラルーシ大統領選挙を、過去の選挙同様、民主的なものと認めないだろうと指摘した。同氏は、「選挙結果についての声明は、これまでよりはるかに厳しいものとなるだろう。ベラルーシには、すでに政治囚がいるし、人気ある候補が出馬を認められていない。しかし、私は、制裁が科されるかどうかはわからない。制裁を引き起こすのは、それはベラルーシ政権が以前より、はるかに多くのことをした場合であろう」と指摘した。

同氏は、現在は、過去の同国選挙と状況が異なっているとし、特に「西側は、ルカシェンコを孤立させ、同氏がプーチンのところへ支持を求めて走っていくことを恐れている」との見方を示した。そして、「更に、欧州には、(対ベラルーシの)制裁がこれまで効果を出さなかったから、もう一度制裁を行使して、関係を数年にわたり損なうことは意味がない、との感情がある。しかし、外交面、あるいは金融面での何らかの凍結というのは、おそらくあるであろう」と述べた。

その他、シュライブマン氏は、ロシアが関心を抱いているのは「正に、今ベラルーシで起きている状況だ」と述べ、「最大限の国内緊張、最大限のあり得る弾圧、そしてそれによって引き起こされるベラルーシと西側の関係の冷却化、並びに、選挙終了後のルカシェンコの更なる脆弱化」にロシアが関心を持っていると指摘した。

加えて、同氏は、「モスクワは、ベラルーシの政権交代には関心を抱いていない。クレムリンにとっては、理解でき、予測可能なルカシェンコの方が、予期不能なその他のどの候補よりも、はるかに容易だ。ましてや、革命の波を乗り越えた者(編集注:抗議を通じて大統領に就任する者の意)よりはるかに良い」と指摘した。

大統領選挙後のベラルーシとウクライナの関係変化については、シュライブマン氏は、期待しないとコメントした。同氏は、「ベラルーシとウクライナの関係変化は、私は期待しない。両国関係は非常にプラグマティックだし、両国の利益はわかりやすく、選挙後も変わらない。何らかの変化があるとすれば、ベラルーシのウクライナへの関心が高まることであろう。なぜなら、欧州ベクトルは何らかの形で遮断されるだろうが、ベラルーシは、自らの貿易相手の多様化、エネルギー面の独立確保に引き続き関心を抱き続ける。そこで、ベラルーシは、ウクライナにより大きな注意を向けることになるのだ」と指摘した。

なお、ベラルーシでは、8月9日に大統領選挙の投票日を迎える。

写真: ilinterviews.com


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