クレーバ外相、イラン代表団との宇機撃墜問題協議の結果を報告
ウクルインフォルム
ドミトロー・クレーバ外相は、30日にキーウ(キエフ)訪問のイラン代表団と行われた、ウクライナ国際航空旅客機撃墜問題に関する協議の結果を報告した。
クレーバ外相がオンライン記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
外相は前日のイラン側との協議は、11時間、深夜まで続いたとし、同時に建設的に協議が進んだと指摘した。
まず外相は、遺族への補償額はまだ決まっていないと述べ、あらゆる要素が汲まれて決まるのだと発言した。
外相は、協議の際、あらゆる問題を詳細に議論したと述べ、3つの主要な結果が得られたと述べた。
外相は、1つ目の結果は、イランが事件状況解明、罪人の責任追及、補償支払いの協議プロセスに加わることだと述べた。
次に外相は、「イランは、自らが加盟している航空分野の国際条約の義務を全て履行することに同意した」と伝え、「それは、私たちが関連作業を建設的に積み重ねることができることを意味している。私は、イラン側がこの立場を協議の全ての段階で維持していくことを期待している」と発言した。
更に外相は、イラン側と今後の複数レベルでの協議プロセスを組み立てていくことで合意したと伝えた。具体的には、「捜査班同士、技術専門家同士、司法専門家同士が、全ての状況、状況の法的、技術的ニュアンスを話していき、その情報をもとに補償額が算出できるようになる」と伝えた。
また、外相は、協議ではウクライナが犠牲者の出たその他の国全てを代表してイランと協議していることを喚起した。
2020年1月8日、イラン首都テヘラン近くにて、テヘラン~キーウ(キエフ)間を飛行していたウクライナ国際航空旅客機ボーイング737が革命防衛隊のミサイルにて撃墜され、乗客・乗員176名全員が死亡した。
イランは、1月11日にウクライナ航空機を誤射で撃墜したことを認める発表を行なっている。